「複数のページで基本的には同じスタイルなんだけど、このページのこの要素だけはそのスタイルを当てたくない」みたいなときに出くわすことがあります。初期状態のスタイルに戻したいようなイメージです。
そのときのおまじないが、「initial」です。
「initial」が使える条件
「initial」は、CSS3から登場しました。
ブラウザの対応状況はこんなかんじ。Can I use で調べる
「initial」の使い方
例えばこんなcssとhtmlがあったとして。
p{ color: red; font-family: 'arial unicode ms'; }
<p>文字列1</p> <p>文字列2</p> <p>文字列3</p>
表示すると
文字列1
文字列2
文字列3
こうなります。
では、3番目だけ初期値に戻してみましょう。
3番目に「initial」を適用するclass名をつけてあげると、
p{ color: red; font-family: 'arial unicode ms'; } .init{ color: initial; font-family: initial; }
<p>文字列1</p> <p>文字列2</p> <p class="init">文字列3</p>
文字列1
文字列2
文字列3
こんな感じ。
ちなみに、
p{ color: red; font-family: 'sans-serif'; } .init{ all: initial; }
っていう指定もできます。この場合「all」なので、スタイルが適用されている全ての要素にたいして、「initial」してあげるという意味になります。