スマホ向けサイト構築、ネイティブアプリ開発をする際、特にAndroid向けにおいては、端末による「機種依存」問題を気にする必要があります。
まぁ、キャリアごとにまったく表示が違ってしまうことがあったガラケー時代と比較すると、だいぶ楽にはなりましたが。。
それでも、世に出すサービスであれば、特に利用者が多い端末については、しっかりと検証は必要です。
といっても、端末を自分で用意するのは大変。
そんな時に、実機端末をクラウド上で簡単に操作して、検証できるサービスがありますので、ご紹介いたします。
目次
Scirocco Cloud
もっとも有名なサービスだと思います。私は、月額制で使っていました。
今は利用機会が減ったので、必要な時にスポットで利用しようと思ってます。
apkファイルをドラッグ&ドロップで、簡単にインストールできます。
2機種だけですが、無料プランもあるので、まずは使用感を試しても良いですね。
国内での利用者数ランキングを教えてくれるので、優先的に検証すべき端末もわかるのもGoodです。
Android端末170種類以上あるそうです(2017年4月現在)
月額課金でも18,000円、かなり安いと思います。自動テストのスクリプトを流すことも可能。
AWS Device Farm
天下のAmazon様は、こんなサービスもやってくれています。
最初の1,000分までは無料です。さすが、フリーミアム戦略の王者です。
私は、最近このサービスの存在を知り、とりあえずは、無料枠ギリギリまでつかう所存です。
なんと、iOS系の端末も充実していて、iPhoneはもちろん、iPadも揃っています。
残念なのが、アメリカ向けの端末を使っているようで、端末の日本語入力化ができません。
(もしからしたら端末によるのかもしれません)
月額課金になると、250ドルなので、シロッコクラウドよりは高いですね。なので、無料枠使い切るまでって感じかな。
Remote TestKit
NTTレゾナントが運営しています。だから、高い。。
でもさすが、NTT。500以上の端末があるそうです。
NTTなので、セキュリティ的なものは安心できそう。最新端末の導入も早いみたいですね。
STF-Smartphone Test Farm
開発元は、サイバーエージェント。オープンソースで、GitHubで公開しています。
自社サーバーにインストールして使う感じなので、わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない。プロ向けですね。
でも無料なので、がっつり、どっぷり開発する人には良いんだろうな。インストール後のこちらのPCのCPUやメモリ圧迫は心配。。
GitHubで見る限り、160種類の端末に対応している模様。
MOBA Cloud
モバレン株式会社という会社が運営しています。もともとは実機端末の貸し出しからスタートしているようですね。
なので、いざとなったら、貸し出してくれるそうです。
月額固定だと、54,000円。しかも25機種までの制限あり。他と比べると若干劣るかなぁ。端末を貸してくれるという点に魅力を感じる場合にはおすすめですね。
5つのサービスを比較
あくまでも、各公式サイト等を確認してまとめているだけなので、詳細の確認は、各サービス事業者にお問い合わせください。
まとめ
がっつり開発する企業であれば、環境構築もカスタマイズできるSTFが良さそう。
手軽にやりたいのであれば、AWSでスタートして、シロッコを有料で使う感じですかね。
ぜひぜひご参考ください。